昨夕、授業を終えて午後6時に金沢に向かって走り出した。
吹田ICが近いのだが、一般道なので夕方の渋滞にひっかかり、高速に乗るまでに30分以上かかった。
午後7時、大津SA。
あんまり腹が空いたので、551の蓬莱で腹ごしらえ。
いつもは京滋バイパス経由なので、大津には立ち寄らない。
同じ時間帯に、就職したてのときに青年部の数人で八ヶ岳登山に行くときにここによったことを思い出した。
リーダー格の人のワンボックスカーに男3人、女性2人乗って行った。
当時はワンボックスが発達していなかったので、5人乗りのバンの後部に板を敷いて「上げ底」にして横になれるようにしてあった。
フラットシート等、キャンピングカー的な車が出てくるのはもっと後だった。
そのときは、琵琶湖を展望できる店内で女性が用意したおにぎりを食べたような気がする。
中央道がまだ途中までの頃で、伊那北というSAまで行って(今は伊北SAになっている)、私たち男はエリア内の芝生の上にテントを張った。女性は車の中で仮眠。
しかし、しばらくして係の人がやってきて注意されてテントをたたんだ。
そして、私たち男はサービスエリアの建物のベンチで朝まで寝た。
明朝6時頃、朝日がもろにさしてきてまぶしくて起きたことを思い出す。
その後、岡崎か塩尻かの終点で降りて、茅野から登山口へ行ったような気がする。
22か23歳の時の話だ。
午後8時、神田PAでさらにうどんを一杯。
大津でもうどんを食べようと思っていたのが他方向に行ってしまったので、「だし」に飢えていて、トイレ休憩のついでに水を買おうと思ったが、看板を見て、衝動的に食ってしまった。
ポケットのワンコインで食べれるのはかけうどんだけだった。
午後10時、眠気におそわれて、女形谷PAで30分ほど仮眠。
午後11時半に金沢着、泊。
金沢は妹の家。
カギを持っているので、勝手に入った。
と言っても前日断りは入れておいた。
酒を飲むつもりもなかったのでそのまま寝た。
今朝は、8時すぎに金沢の家を出たが、判断を誤った。
ちょうどラッシュ時間で、いつもならスイスイと進む道が混んでいた。
金沢は、いや石川は電車がないので車通勤は当然。
自然とラッシュになるのは、体験して再認識した。
9時に白尾の「八幡のすしべん」の店で、朝食を採る。
野菜を食べるつもりが、つい松茸ごはん定食に。
うどんがついていたものだから。
前日はかけうどんで出汁の味を堪能したが、こちらはエビ天やら卵やらが入っていたので、味がまろやかになり、そんなに「出汁」っていう感じではなかった。
10時に和倉温泉総湯に着く。
体の調子を整えるのに、湯治気分で入ってみようと。
数年前から足裏、表、かかと、足首あたりまでが冷えて困っている。
しびれのような痛みのような感じも含めて。
医者にかかったら、末梢神経が衰退している、みたいな見立てだった。
薬をもらって飲んでいるものの一進一退。
といってもそんなに真面目に飲んではいないが。
それで、温泉に目が行ったというわけ。
山中、山代温泉もあるが、夜のうちに金沢まで行ってしまうので、今回はそこから先、ということで和倉にいってみようかと思った。
総湯については、ちょっと前から調べていたし、ナビもあるので、すぐにたどり着いた。
中に入ると、いくつかの湯船があり、それぞれ湯温が表示されている。
下が41.1度から上は42.7度くらい。
露天風呂が一番湯温が高かったが、入ってみたらそうでもなかった。
あと水風呂(22度)とサウナ(?度)があったが興味なし。
最初湯に入ったとき顔にかかった湯がちょっと口に入って、しょっぱさを感じたのでひょっとしてと思い、「源泉、飲めます」というのを口に含んでみたら苦しょっぱかったので、飲まずに吐き出した。
やはり、海のすぐ脇なので、塩水に近いのかと思った。
入湯料金440円なり。
温泉には今まであまり興味がなかったのだが、ふと思い出した。
20代から50代まで、30年ほど、ほぼ毎年のように信州に行っていた。
スキーツアーの下見、本番、登山、修学旅行等々で。
そのたびに誘われて温泉に入った。
白馬の「倉下の湯」での嫌な経験から温泉が嫌いになった。
世間知らずの私は、脱衣場で脱いだ服の上に買ったばかりの腕時計をちょこんと乗せて温泉に入り、出てきたら見事に無くなっていたのだ。
そりゃそうだわね。
盗ってくれと言わんばかりに真上に乗せてあったのだから。
私がバカだっただけで、温泉は悪くないのかもしれないけど。
白馬には、そのものずばり「白馬の湯」もあるが、「おびなたの湯」とか「かじか温泉」とか「十郎の湯」とか「八方の湯」とか、いろいろ行ったねえ。
みそら野のペンションに泊まっているのに、わざわざ反対側の山にある「白馬観光ホテル」に行ってね。
そこの露天風呂から見る白馬岳の山並みがいい、とか言って。
大抵500円から600円くらいだったが、最後にできた「白馬の湯」は入湯料金800円!
ほんとにたまげるわ、今日の和倉温泉に比べたら。
40分ほどで出て、温泉卵を買って、家に向かう。
ナビが能登島経由の道を示したので、その通りに進む。
能登島には橋が2本架かっていて、和倉から島に入り、もう一つの橋から中島に行くルートが、あまり混まないので、地の人の生活ルートにもなっているようだ。
中島から穴水への海岸縁の道は、海抜ゼロメートルと言ってもいいくらいの道だ。
すぐ右に海を見ながら走る。
この道を通るのは何年ぶりか。
いつもは外海沿い、つまりは海を左に見ながら半島を奥へ行くので。
はるか昔、小学生の頃、父ちゃんの車で金沢へ行くのにこの道を通ったことを思い出した。
記憶にある道の形で、この辺で車を停めて何かしてたなあとか。
多分、50年くらい前の話だ。
その後、何回かこの道を通ったが、そのたびに思い出したことを思い出した。
今日はなんとか天気がもったが、明日から雨らしい。
せっかく秋を満喫しようと思ったのに。